【大人の発達障害】診断結果と気づいたこと変わったこと

       

前回は、大人の発達障害を疑って心理検査をした話を書いたのですが

 

今回は、その検査を受けた後のお話をしようと思います。

 

・・・

テストを受けた時の反省が頭の中をぐるぐると反芻するモヤモヤ期が1ヶ月ほど続いたあと、心理士さんからフィードバックという形で検査結果をいただくことになりました。

 

その時は、検査の結果についてとその結果から推測される傾向と対策のお話はしていただいたのですが、あくまでも心理検査のみの結果としてのお話で、発達障害かどうかの”診断”についてはまた後日、精神科の先生からお話を聞いてくださいねと言われました。

診断は、精神科の先生がされるものなんですね。

 

心理士さんのお話を聞く限り、これはもう決まりでしょと心の中では思いつつ、またテストの反省が頭の中に湧き上がっては反芻させつつ、数週間後の予約日まで結果を待つことになりました。

 

中々すんなりスッキリとはしないものです。

 

 

WAIS-IV 心理検査のフィードバック

心理士さんからのフィードバックとしては、WAIS-IV(Wechsler Adult Intelligence Scale, Fourth Edition)のそれぞれのカテゴリーでのIQ値と、そこから考えられる得意・不得意。また、今現在抱えている困りごとがそこにどう結びついていると考えられるかの考察などをお話していただきました。

 

ちなみにここで言うカテゴリーとは以下となります。総合的な全体としてのIQ値と合わせて全部で5種類のIQ値が書いてありました。

 

  • 言語理解
  • 知覚推理
  • ワーキングメモリー
  • 処理速度

+ 全体

 

 

今回の検査の結果では、言語理解、ワーキングメモリー、処理速度、そして全体のIQ値は『平均の上』から『高い』として表れていました。ただその4つの値に比べると、知覚推理のみ大幅に低い数値『平均の下』として表れていました。

この時にでていた1番高い数値の言語理解との差は、約40。

 

参考:WAIS-IVのIQ分類表

 

 

ちなみに、ここで言うIQ値のIQは、名前こそIntelligence Quotience(知能指数)というものですが、当然のことながらこの数値でその人の知能がしっかりはっきり正確に分かるということはなく、また、発達障害がどうかを確定できるものでもなく、そこから見えてくる凸凹の差のほうに注目することで、今抱えている困りごとへの対処法や対策などを見えやすくするのが大きな目的の1つとなるようです。

 

そして私の結果から導き出された40というIQ値の差が、生きづらさを感じる1つの要因となっているのは間違いなさそうな感じはします。

 

ただそういった差があるからと言って、全ての人が生きづらさを感じるという訳でもないそうです。

 

またその差や、特に凹の値が、どのカテゴリーのものなのかということも、それぞれの年代においての生きづらさの感じ易さに関係してくるように思いました。

 

IQ値という見て分かりやすい数値があることで、そこから導き出せる数値の差が大きいほど発達障害を疑う精神科の先生や、それを使って何かの基準を設けるというのは多いのかもしれません。

 

そして私の中ではどうしても、考えれば考えるほど疑問が湧き出てしまうこのIQ値という数字に対して眉間に皺を寄せながらも、ある種の凸凹があるということが数字で分かることで、自分のための『傾向と対策』が掴みやすくなったと感じていますし、自分の生きづらさとどう向き合っていけば、はたまたどう受け流していけばいいかと考察できる大きなヒントにもなったことはとても有り難く感じています。

 

IQ値の扱いについて納得できない部分がありつつも、私はこの指標を自分なりに活用していこうと思いました。

 

 

 

WAIS-IVの4つの指標カテゴリー別の意味をざっくりと…

ここで、WAIS-IVのそれぞれの指標カテゴリーのIQ値が平均より高くでた場合と、平均より低く出た場合の特徴やその人が抱え得る困りごとについて、簡単にまとめてみたいと思います。

 

まず、私が今回の検査を受けて1番低く出た知覚推理から。

知覚推理指標(PRI:Perceptual Reasoning Index)

この指標は、主に視覚的な情報を的確に整理して問題解決に繋げていく能力のことを指すようです。空間認識能力や非言語的な内容の推論や抽象的な思考能力などが含まれています。

知覚推理の数値が高いと、空間的認識や視覚的な問題解決が得意となるようです。例えば、図形やパターンを理解したり、空間的な問題に対する洞察力が高くなります。またこの指標が高い場合にも、日常生活の中でその高さがゆえの生きづらさとして現れることもあるようです。

 

  • 高い場合に考えられる生きづらさ:
    • 非現実的な期待: 空間的理解や視覚的解釈が優れているが故に、他人が同じようにすぐに理解や認識をすることを期待してしまい、失望やイライラを感じることにつながる場合もあります。
    • 過度の抽象化: 抽象的な思考に傾倒しすぎることで、実際的な問題解決や日常生活の具体的なタスクに対処するのが難しくなることがあります。

 

低い場合は、視覚的な情報の処理や空間認識能力に課題があることが考えられるようです。

 

知覚推理の指標が低い私が、人の顔が覚えられなかったり地図の読み解きが苦手なのも頷けます。それから空高く上がったボールをキャッチするなどという神業(私にとっては)もできません。距離感が分からないので。

距離感が分からないと言えば、私はずっとガチャ目の(左右の視力の差が大きい)為に、遠近感が上手く把握できないのだと自分では思っていたのですが、多分これも知覚推理の数値が低いという所に関係してきそうです。

 

  • 低い場合に考えられる生きづらさ:
    • 空間的な課題の困難: 地図の読解や空間的な理解が必要な作業で苦労することがあります。
    • 技術的な作業の困難: 図面の理解や機械的な作業が難しく、職業選択に制限が生じることがあります。
    • 日常生活での不便: 家具の配置や方向感覚に関連する日常的なタスクで問題が生じることがあります。

 

その他のカテゴリーについてはこんな感じとなります。

 

言語理解指標(VCI:Verbal Comprehension Index)

この指標は、言語に関連する理解能力や表現能力を測定します。語彙知識、一般的な情報の理解、抽象的な概念や言葉の関係を推論する能力などが評価されます。たとえば、特定の単語の意味を説明したり、共通の特徴を持つ単語を見つけるようなテストが含まれます。

 

高い場合:言語表現や言語による理解が得意です。新しい語彙の吸収が早かったり、複雑な文章を理解しやすい為、抽象的な概念を言語で表現する能力が高い傾向にあります。文章から深い洞察を得たり、理論的で説得力のある議論を展開することが得意です。

ですが、言語理解や表現能力が高いがゆえに、他人とのレベルの違いを感じることに繋がることもあります。また、そのギャップがコミュニケーションの誤解を生じやすさに繋がったりもします。また、言語や概念を深く考えすぎてしまう傾向がある為、単純な会話や何気ない状況に対してまで過度に分析してしまうことがあります。

 

低い場合:言語理解や言葉による表現の理解に苦労することがあります。新しい語彙を覚えるのに苦労したり、複雑な文章の理解には時間が必要なことがあります。馴染みのない難解な文章を読む際には内容を把握するのに時間がかかったり、自分の考えを言葉で上手く表現するのが苦手だったりします。その為、日常の会話や業務での指示への理解が難しくなる場合があります。言語的なニュアンスの理解が不十分な場合は、誤解やコミュニケーションの齟齬が生じやすい傾向にあります。また、学校などでの学習が困難になる場合、新しい情報の習得が遅れることがあります。

 

作業記憶指標(Working Memory Index)

作業記憶は、一時的に情報を保持し、その情報を処理する能力を指します。WMIは、このような情報処理の能力と短期記憶を評価する指標です。例として、一連の数字を聞いた後に、それを逆の順番で繰り返すテストがあります。

 

高い場合:情報を一時的に保持し、処理することが得意です。複数の指示を覚えてそれに則って行動したり、複雑な計算を頭の中で行うことができます。例えば、長い話を聞いて主要ポイントをすぐに把握できたり、多くの情報を同時に処理して問題解決に活用できます。複数のタスクを同時に処理する能力が高いため、知らず知らずに自らに過剰な負荷をかける傾向があり、ストレスや燃え尽きを経験することがあります。また、複雑な情報を処理し、多くのタスクを管理する能力があるため、過剰な責任を置いやすく、それによりバランスを崩しやすい傾向があります。

 

低い場合:情報の一時的な保持や処理に苦労することがあります。例えば、指示を忘れやすかったり、複雑な情報の処理する際に混乱することがあります。また、長い指示やスク数のタスクを同時にこなすのが難しいです。一度に複数の指示を覚えておくのが困難なため、業務や日常生活でのミスに繋がりやすい傾向があります。複雑な情報を処理する際に集中力が続かず、学習や作業効率が上がりにくいです。マルチタスクが要求される状況でのパフォーマンスは低下する可能性があります。

 

処理速度指標(Processing Speed Index)

この指標は、視覚的な情報を迅速に処理し、単純な作業を速やかに行う能力を測定します。例えば、一定の時間内に特定のシンボルに番号や色を割り当てるようなテストが含まれます。

 

高い場合:迅速に情報を処理し、タスクを素早く完了させるのが得意です。単純な作業を迅速に行い、短い時間で多くのタスクをこなすことができます。例えば、書類の迅速なチェックやデータ入力のような繰り返し作業を正確に速く完了できます。その為、他人が追いつくのを待たなければいけない状況にイライラすることがあります。情報を素早く処理する代わりに深く考えることを避け、表面的な理解に留まることに居心地の良さを感じる場合があります。

 

低い場合:情報の処理速度が遅い傾向があります。時間をかけて物事を処理していくので、時間制限のある状況ではパフォーマンスが低下する可能性がある為、時間内にタスクを完了できないことがあります。例えば、制限時間のあるテストや、迅速な判断を求められる状況で苦労することがあります。学習内容を素早く理解することが難しいため、学校などでの遅れが生じる場合があります。結果的に周囲のペースについていけないことに対してストレスや焦りを感じやすくなる傾向があります。

 

全検査知能指数(Full Scale Intelligence Quotient)

FSIQは、WAIS-IVの全体的な知能指数を示します。これは、上記のVCI、WMI、PSI、加えてPRI(知覚推理指標)のスコアを統合して算出されるもので、このテストにおいての個人の全体的な知能水準を反映しています。

 

 

 

発達障害かどうかの診断結果と薬の処方と

心理士さんのフィードバックから数週間後、ついに精神科の先生から診断結果をいただきました。

 

後にこの診断結果についても少し様相が変わってくるのですが、それについてはまた今度ブログに書こうと思います。

 

結果は予想通りの発達障害との診断となりました。

ADHD併発のASDとのことで、メインはASDの方のようです。

 

納得いかないことが続くと怒りがコントロールできなくなって1人の時間が必要になることや、突然の計画変更が苦手でプチパニックになってしまうことなどにも大きく関係していそうとのことでした。

 

さて、突然話は変わるのですが、私は十数年前までとても多くの強い薬、向精神薬を処方されていました。

 

はじめは鬱を疑って受診したのですが、どうやら鬱だけではなく対人恐怖症や統合失調症なども疑われていたようです。

 

処方された通り飲んでいたそれらの薬は、私の心や頭を穏やかにしてくれると感じる時もあったのですが、だんだんと、いつまで経っても薬を辞められない不安と、何も考えられなくなるような頭が全然上手く働いてくれない状態の自分に、段々と怖くもなっていきました。

 

少しずつ時間をかけて少なくはなっても、まだダメだねとまた同じように薬を出される。

ダメなら仕方ないし早く治りたいと飲み続けてるとやっぱり頭が全然働かない。

 

頭が働かないから『私』は静かでおとなしいけど、それは、本当の私じゃない。

 

薬を飲み続けて約10年後、結婚して子供が欲しくて、先生にどうしても薬が飲みたくないと言ってからまた更に数年かけて、やっと頓服のみにできました。というかしてもらいました。

 

そして少しずつまた働き出した私の頭は、薬を処方されること自体に恐怖を覚えるようになってしまったようで。とにかく薬を飲むのが怖い。

 

そしてまた今回も、以前と同じように精神薬を提案されました。

薬はあまり飲みたくないですとはどうにか頑張って伝えられたものの、その時は一度何が出されるのか知りたい好奇心の方が勝ってしまい、処方されたものを受け取って調べてみました。

私が最後に頓服で飲んでいたものと同じ薬のジェネリックでした。

 

恐怖、再び。

 

そしてそこからまた私の検索&学びの日々が始まったのです。

大人の発達障害について、IQ値について。

 

でも、これがとてもいい機会になったなと感じてもいます。

学べるのは私の本望だし。

私の人生は学びでできてるし。

 

 

 

発達障害な私のこれからは

発達障害と診断されて、やっぱりそうだったんだとホッとしてる私と、だからと言って生きづらさが変わるわけではないしとショックを受けてる私が同時に私の中で話始めるような複雑な気持ちになったのを覚えています。

 

ただ、生きづらさは変わらなくても、私なりにそれとどう向き合って行けばいいのかという、そのスタート地点にしっかりと立てた感覚はとてもあります。

 

定型発達とか発達障害とか、なぜかこれまで当事者として考えた事がなかった訳なのですが、今思えば、子供の頃の違和感は全てここに繋がるんだと思ったりもします。もうちょっと早く分かってたら何か変わってたのかなとかも。

 

それに、私にとっては物心ついた時からそれ(発達障害が起因であろうあれこれ)が当たり前で当然だったと考えると、周りと比べて何か違うなとは思っても、ただ自分の努力が足りないからだとか能力が足りないからだと思うくらいしかできなかったというのも頷けます。

 

実際私は検査を受ける前には、自分には知的障害もあるのではないかと疑っていて、先生に訊ねてみたりもしていました。

 

あまりにも人と話が通じない時があって、頭の中が?だらけで、これはどうしたものかと思うような場面に遭遇したりもしてたから。

 

そして今回の結果を受けて、やっぱりもっと色々と学んでいこうと思いました。

 

 

診断を受けてから、正直大きな変化はないのですが、今自分が抱えている困りごとを1つ1つどう向き合うかを決めている最中です。

 

そして最近では、検索魔化した私はサプリを試しています。薬の代わりにサプリ for me です。

 

勝手に湧き上がってくる怒りを穏やかにしたくて。

突然沈んでしまう心を穏やかにしたくて。

私が私として存在することを自然なこととして受け入れたくて。

 

試したいサプリがいくつもあって、1つ1つ試すのがもどかしく同時にいくつか飲み始めてしまったので、それぞれがどんな風にどれ位私に作用してるか把握できないのが悔やまれるところではありますが、明らかに穏やかで素直な私が増えているのは感じています。

 

これからもう少し続けてみて、それもブログに書いてみようと思います。

 

また、知能検査から出てくるIQ値への疑問から辿り着いた2E(Twice Exceptional:2重に特別)についても記事にしたいと思います。

 

2Eについては発達障害と比べても更に判断基準が千差万別なようですし、特に日本では診断されるということはあまりないようですが、結果的に精神科の先生からは『2Eなんだろうと思いますよ、椛月さんは』と言われました。

 

ただ、発達障害だろうと2Eだろうと私は私で、何も変わりはないんですよね。

 

それでも自分のことをもっと知りたい欲求が強くて、今よりもっと自分らしく生きられる道を探したいと思ってしまうんですよね。

 

多分一生探し続けるんだと思います。

これもまた学び。そしてそれを楽しんでる私もいる。

 

楽しもうね私。

 

 

 

 

 

 

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